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ヨーロッパでコールセンターをしたい人間に送るアドバイス

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ヨーロッパでコールセンターの仕事をしたい。
この一文だけで、「現実を見ている人」と「まだ夢の途中の人」がはっきり分かれる。
なぜなら、ヨーロッパのコールセンターは
楽でもない、でもチャンスは確実にある
という、かなりクセの強い世界だからだ。
1. なぜヨーロッパでコールセンターなのか?
まず最初に、自分に問いかけてほしい。
英語(または多言語)を仕事にしたい
海外に住みたい
学歴や職歴より「言語×コミュ力」で勝負したい
ITや外資の世界に足を突っ込みたい
このどれかに当てはまるなら、ヨーロッパのコールセンターはかなり現実的な入口だ。
特にヨーロッパは
多国籍企業
多言語対応
人材流動性が高い
この3点が揃っていて、「日本人」というだけで言語的な価値を持てる数少ない場所でもある。
2. 狙い目の国はどこか?
結論から言うと、以下は鉄板。
ポルトガル(リスボン)
ギリシャ(アテネ)
ポーランド
ブルガリア
ルーマニア
理由はシンプルで、
物価が比較的安い
外資のコールセンターが集中している
英語+日本語要員が慢性的に不足
特にリスボンとアテネは
「ヨーロッパのコールセンター工場」
みたいな状態になっている。
Google、Amazon、Apple、Meta系の案件が普通に転がっているのも特徴だ。
3. 英語力はどれくらい必要か?
ここ、めちゃくちゃ誤解されがち。
ネイティブ級は不要。
でも、
中学英語レベルでは即死。
目安としては、
日常会話が止まらない
クレーム対応でパニックにならない
マニュアル英語を読んで理解できる
これくらい。
重要なのは発音より度胸と処理能力。
多少文法が崩れても、相手を安心させられるかが全て。
4. 仕事内容のリアル(夢は削る)
正直に言う。
楽ではない
クレームは来る
KPI(数字)で管理される
上司は外国人、文化ギャップあり
「海外でゆるく働きたい」は、幻想。
ただし、
マニュアルはしっかり
トレーニングは手厚い
残業は少なめ
日本のブラック企業を知っている人ほど、
「あれ?意外とまとも」
と感じる可能性は高い。
5. 給料と生活水準の現実
給料は国によるが、
月手取り:1,200〜1,800ユーロ前後
家賃:500〜800ユーロ
食費:自炊すれば安い
金持ちにはなれない。
でも、普通に暮らして、週末に人生を楽しめる。
ここが日本との最大の違い。
6. キャリアとしてどう考えるか?
ここが一番大事。
コールセンターは
ゴールではなく、踏み台
として考えたほうがいい。
チームリーダー
QA(品質管理)
トレーナー
マーケティング・IT部門へ横移動
ヨーロッパでは「社内転職」が普通にある。
日本の「一度コールセンター=終わり」思考は捨てよう。
7. ビザと現実的な戦略
多くの場合、
企業が就労ビザをサポート
最初は1年契約
更新はパフォーマンス次第
ここで大事なのは、
最初から完璧を目指さないこと。
まずは入る。
住む。
働く。
人脈を作る。
それから考えればいい。
8. 向いている人・向いていない人
向いている人
変化に強い
空気を読みすぎない
「まあいいか」が言える
人と話すのが苦じゃない
向いていない人
正解を求めすぎる
日本式の丁寧さに縛られている
指示待ち
英語を「勉強」と思っている
9. 最後に:ヨーロッパで働くということ
ヨーロッパでコールセンターをするというのは、
「仕事」以上に
生き方の実験だ。
日本で積み上げた常識は、ほぼ使えない。
でもその代わりに、
世界基準の働き方
多様な価値観
自分の市場価値
これが手に入る。
怖い?
当たり前だ。
でも、行動しない人には一生分からない世界が、
ヨーロッパのコールセンターには確実にある。
行くなら、覚悟を持って。
でも、肩の力は抜いて。
完璧な英語も、完璧な人生設計も、いらない。
必要なのは、一本の電話に出る勇気だけだ。